読書会は「そういう考え方もあるのだな」体験― 「2022講演会」2017年度ご参加者インタビュー

読書会は「そういう考え方もあるのだな」体験― 「2022講演会」2017年度ご参加者インタビュー
2017-04-27

世界のブレインスターと仲間の声を届けるインタビュー。
金沢市で神田昌典の「2022講演会」に3年連続でご参加の大学生 西尾拓真さん。
前編では「2022講演会」ご参加のきっかけや感想を伺いました。

前編は⇒こちら

後編では、神田昌典の新書『2022』を読んで、リーディングファシリテーターの資格を取り、読書会を主催する活動について伺います。


働くことにワクワクしたい。
大学生との読書会、リーディングフォーアクション活動。


西尾 拓真さん
金沢大学 理工学域 物質化学類 化学コース学生 23歳(インタビュー時)


― 西尾さんは大学でどんな分野の研究をされているのですか?

僕が研究しているのは、臨床診断薬として利用される酵素です。生物化学分野の酵素の研究をしています。肝臓の黄疸の診断に使われます。酵素はいろいろな物を酸化するので、その酸化の力を燃料電池にしようという研究も行われています。
この春、学部を卒業して4月からは大学院に進学します。


― 酵素の研究に興味を持ったのは?

将来どんな会社に入りたいかを調べている時にミドリムシのユーグレナ社のことを知ったことがきっかけです。以前に科学未来館のお土産コーナーでミドリムシクッキーを買ったことを思い出しました。高校時代は化学だけでなく歴史も好きでした。


― フォトリーディングを受講されたそうですが、研究に役立ちますか?

研究室では、論文を読んで発表する「雑誌会」があります。まさにフォトリーディングを使って内容をまとめます。たくさんの文献の内容に踏み込んで調べられるので、教授からは「よく調べてあるね」と誉められます。
そして、『2022』後、なにかちょっとできればいいかなとリーディングファシリテーターの資格を取り、学生向けに読書会を開催していました。


― 大学生向けにどんな読書会をしているのですか?

テーマを設け、例えば「働く」ということを考える読書会を行いました。
大学生も真剣に「働く」ということを考えています。ですが、まだ漠然としていて、働き方観がありきたりだったり、ストーリーがガチガチになっています。とりあえず、大半の学生が就活して働こうという考え方を持っています。もちろん、それでもいいのですが、もうちょっと、働くことにワクワクしたいと考えていました。それで「働き方」というテーマの読書会をしました。

読書会をした結果、「そういう考え方もあるんだ」と思ってもらったのが一番良かったです。
否定し合うディスカッションと違い、この読書会のルールは、他の人の意見をいったん受容します。「そういう考え方もあるのだな……」と、否定しないという前提があるのです。
いろいろな考え方に触れて「そういう考え方もあるのだな」体験をすることで、学生がちょっと変わればいいな、と願っています。
大学院に進学したら、研究と並行して、大学生に来てもらえる読書会をやりたいです。


― この春はどんなことをされますか?

今取り組んでいるのが京都大学との共同研究です。僕が作った酵素のサンプルを京大の人に渡すとのが初夏に向けてのゴールです。たぶん液体窒素のケースに入れて、手で運んでいきます。
そして、修士課程を終えて企業に就職するか、博士課程に行くかを考えます。研究も自分の強みとして、きちんと学びたいと思います。研究の孤独さは耐えられると思いますが、この先は未知の領域です。

しばらくブランクがあるので、合間を見て東京に行きリーディングファシリテーター資格を再受講したいです。大学生との読書会のつながりをもう一度作っていきます。


僕自身の始まりは、本屋の立ち読みで神田さんの『2022』に出会えたことです。大げさなようですが、これで人生が変わったな、と感じています。
ただ、そこに書いてある話がスッと入って来て、なぜか読書会へ参加し、なぜか東京に行くことになっていたんです。




大学生との読書会を「ガチガチになっていた考え方が少し変わるきかっけに……」と語る西尾さん。とても清潔感がある研究に真摯な学生さんでした。
毎年全国で行われる神田昌典「2022講演会」のメッセージを、自分の生き方、ライフブランディングに活かしてくださっています。
西尾さん、研究の合間に「2022」体験を聞かせていただいて、ありがとうございました。

そして「読書会に参加してみたい」とお感じの方は、全国で開催中のリードフォーアクション読書会のページをご覧ください。⇒こちら

インタビュー・構成 清水裕美子